『論語』と『婚活』~人焉んぞ廋(かく)さんや(為政)~

諸子百家

孔子の教えは時代を超えて、人間関係の本質を鋭く突いています。今回ご紹介するのは、『論語』の「為政」篇の一節。『論語』と『婚活』シリーズでは、『論語』のさまざまな教えを取り上げ、婚活に役立つ知恵を継続的にお届けし、婚活成功につなげていきます。

今日の一説

その以(も)ってする所を視(み)、其の由(よ)る所を観(み)、其の安んずる所を察(さっ)すれば、人焉んぞ廋(かく)さんや。

(現代語訳)

人を見るときは、現在の行動を観察するだけではなく、その動機や目的まで深く掘り下げて理解することが大切だ。そうすれば、どんな相手も本性を隠しきれなくなる。

婚活の視点から

「なぜか真剣交際に進めない」「プロポーズがうまくいかない」——婚活において、こうした悩みを抱える人は少なくありません。結婚相談所を利用している場合、お見合いが成立している時点で、お互いのプロフィールに大きな不満があるわけではないはずです。それなのに進展しないのは、別の要因があるのかもしれません。

それは、相手に「この人とは合わなそうだ」と思われていること。

特にプレ交際まで進んだのに断られる場合、「なぜダメだったのかわからない」という声をよく耳にします。でも、厳しい言い方をすれば、「なぜダメだったかわからないから、ダメだった」のかもしれません。

では、どうすればいいのでしょうか?

大切なのは、「相手の本心を知ろうとすること」です。ただ相手の言葉をそのまま鵜呑みにするのではなく、本当にそれが本心なのかを見極める力が求められます。

ここで「今日の一節」の教えが役立ちます。相手が何を望んでいるのかを観察し、それを話すときに嬉しそうな表情をしているかをよく観察してください。そこに、本当の答えが隠されているのです。

相手がどんな価値観を持ち、本当は何に安心するのか。それを正しく理解し、寄り添う姿勢を持つことが何より大切です。

婚活の視点から

「どうしてもこの人と馬が合わない」

職場でそんな人がいるのは、珍しいことではありません。婚活なら「合わない人とは結婚しない」選択ができますが、仕事ではそうもいきませんよね。

特に、折り合いがつかない相手が上司や先輩だった場合、ストレスは倍増します。でも、ここでも「今日の一説」の教えが役立ちます。

ポイントは、「その人が怒る理由(由る所)」と「その人が喜ぶポイント(安んずる所)」を観察すること。

人によって仕事の目的は違います。

  • 売上を最優先にする人
  • お客様の満足度を大切にする人
  • 社内評価を重視する人

価値観が異なれば、行動原理も違います。相手の行動をしっかり観察し、何を大事にしているのかを理解することで、関係性を改善するヒントが見つかるかもしれません。

結局、婚活も仕事も同じ

「相手を深く知ろうとする姿勢」こそが、良好な関係を築く鍵。

婚活も仕事も、結局は「人と人」の関係です。相手の言葉だけでなく、その背景や価値観を見極めることで、より良いご縁をつかむことができるでしょう。

『論語』の知恵を活かし、あなたの婚活をより良いものにしませんか?

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