初めてのデートのためのデートコース

　結婚相談所の会員様にとって、まずは最初に訪れるハードルはお見合いのセッティングです。これは写真やプロフィールの作り込みの良し悪しが結果を左右しますね。次のハードルはお見合い当日で、第一印象でお相手に気に入ってもらう必要があります。

　ここまではハードルといっても何回か実践をこなしていけば、いずれ次のステージに進むことになると思います。恋愛に慣れていない男子にとって、最大の難関はお見合いを通過した後の最初のデートではないでしょうか。お見合いを申し込む、あるいは承諾する時点で外形的な条件上はお互い相手にある程度の好意は抱いていることになります。お見合いの目的は、あくまでお相手の印象が自分の想像していたものとそこまで乖離（かいり）していないかどうかを確かめることなので、よほど緊張してしどろもどろにならない限り、お見合いでは大きな失敗はないのではないかと思います。

　しかし、次の1回目のデートはレベルが違います。形式的な挨拶と基本的な情報はお互い理解した上で、本当の自分、外面よりも内面を相手にさらけ出し始めるのが1回目のデートです。相手に自分と過ごすことが楽しいと思ってもらう必要があります。これが出来ないと、その人との2回目のデートはありません。つまり、お見合いは赤点を取らなければOKですが、デートは高得点を狙いに行く必要があるということです。

　デートに慣れない男子にとってはプレッシャーですよね。失敗してしまったらどうしよう。沈黙が続いてしまったらどうしよう。心配が心配を増幅させて、頭の中が真っ白ということになりかねません。

　そこで私がデート慣れしていない男子にお勧めしたいのが、これは私自身がそうしていたことなのですが、暫くの間はカフェとレストラン以外のデートコースは使わないということです。遊園地は待っている間が大変ですし、絶叫系が苦手な女子もいます。映画は見ている間一言も口を利きませんし、買い物に行っても慣れないレディース売り場で何を話して良いか分からなくなります。

　そんなことになるくらいなら、最初からそんな難易度の高い場所を選ぶのは避けて、もう一度カフェなりレストランに行って相手ともう少し話してお互いにもう少しなれるために時間を使った方が良いと思います。一見、沈黙に陥った時に話題を見つける材料のないところなので、難易度が高そうに思うかもしれませんが、実際は何かしながら話す方がずっと難しいです。カフェに行くとそこにあるのは自分とお相手とコーヒーとケーキだけです。頼りないようですが、心を乱すものがなく、会話に集中しやすい環境とも言えます。厳しい言い方ですが、この環境で話を持たせられない人が別の所で話を持たせられるとは到底思えません。同じ理由で夜景のきれいなレストランも極力避けた方が良いです。レストランに行くなら料理のおいしい、景色の見えないレストランがベストです。

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