27歳女性会員様のご成婚

皆さん、こんにちは。結婚相談所 HAPPYの根岸麻子です。

梅雨もすっかり明けたのでしょうか。午前中の柔らかい日差しが差し込む山間部のカフェで、私は少し緊張しながらお相手の相談所のカウンセラーの先生とお二人が現れるのを待っていました。

昨日は、私共の相談所で3人目のご成婚者様とそのお相手をお祝いをすることになっていました。お相手のカウンセラーの先生も一緒です。私共は子供も含めて4人で伺い、総勢7名でのお祝い兼お茶会でした。

結婚相談所 HAPPYを開業して1年が過ぎ、この仕事にも大分慣れてきました。人のしあわせな出会いのお手伝いをする仕事です。毎日お見合いのアレンジや、恋のご相談に乗って過ごす日々は本当に充実しています。しかし、責任も重大で本当に私は会員様のお役に立てているのか、このアドバイスは本当に正しかったのか、と不安になる時もあります。

だから、相談所同士の勉強会に参加させていいただいたり、研修を受けたりして日々勉強も重ねています。それでも自分の勘違いや思い上がりで、間違ったアドバイスをしてしまい、会員様がしあわせになるチャンスを知らず知らずに奪ってしまっていることもあるのではないかとう不安は払拭することはできません。そんなことを考えながらお二人をお待ちしていました。

そんな時、入り口のガラスの向こうにお二人の姿が見えました。

「いらっしゃったようですね。」

係長の声が聞こえ、私は挨拶をしようと立ち上がりました。

ドアが開き、

「お久しぶりです。」

と私共の女性会員様の明るく、それでも少し緊張した声が聞こえました。もうすぐご主人様になられるお相手の男性も少し緊張しています。その時です。

「あ！」

ライトグレーの今日初めて履いたのかもしれない新しいニューバランスが目に留まりました。まったく同じ型の同じ色。おそろいのニューバランスをお二人が履いていました。何て説明すれば良いのでしょうか、とても心が温かくなりました。私達はお座敷の掘りごたつの席に通され、これから夫婦になろうとしているお二人と、お互いちょっとドキドキしながらお茶をさせていただき、1時間程でだんだん打ち解けました。お二人が本当にしあわせそうにお話をする姿を見ていると、少しはお二人のお役に立てたのかなという気がしてきて、私の心に立ち込めていた霧が晴れた気がしました。お揃いでピカピカのニューバランス。まさにこれから新しく夫婦になろうとしているお二人のしあわせな未来を象徴しているようです。この日は、お二人に本当に元気をもらました。

帰りの車中、道沿いできらきらと揺れる木の葉をしあわせな気持で見ている時に、息子が言いました。

「あの二人、同じ靴だったから靴を履くとき、どっちが自分のか分からなくなってたよ。あははは。」

「えー。そうなの？いいねえ。」

子供は大人とは違う視点で社会を見ていますね。益々心が温かくなりました。私達家族をこんなしあわせな気持にしてくれたあのお二人にも、しあわせな未来が待っていますように。私達夫婦も久しぶりに何かお揃いのものを身に着けてみたりして。